Hindy Quest

はじめてのたたかい

初音ミクの思想的挑戦

名前を聞いたとき、(毎年大量にデビューしては消えていく)本当にただのアイドルだと思った。

商品を知って思ったのはこれはうまいオタクマーケティングだな、ということ。


でも調べてみると企画側が考えていたことはもっと違う。

http://blog.crypton.co.jp/mp/2007/05/vocaloid2_1.html
http://blog.crypton.co.jp/mp/2007/05/vocaloid2_3.html


機械にどんなに実際の歌手を真似させても「劣化コピー」にしかならない。

ならば

声のコントロールに長けている声優とともに(機械の特質によって)デフォルメされたバーチャルシンガーを育て上げていくしかない。

購入した人たちにとっては「なんでもっと早くできなかったんだ」って感じだろうが、シンセサイザー屋にとってはコロンブスの卵の発想だったようだ。

歌手と声優の違いもはっきり浮き彫りになる。

初音ミクはアニメ大国の文化がテクノロジーの限界を逆方向に活用することで生まれたイノベーションだ。

オタク文化圏を中心にこれから起こる様々な社会的・経済的効果にも興味があるが、

そもそも声優って、声を分解して売るもんなのか。言霊ってこういうことなのか。

欧米に売り出すと「悪魔の声」とか言われたりしそうだ。