Hindy Quest

はじめてのたたかい

華僑が作った大日本帝国 ③

今日は2020年11月3日です。

「華僑が作った大日本帝国」も3回目になるんですけども。

巨大な帝国が崩壊するっていうイメージって、なかなか難しいなーっていう感じです。
17世紀に世界帝国の大明帝国がですね。ジュルチンの攻撃を受けて大崩壊していくわけなんですが。
それも1年間とかじゃなくて、やっぱり時間かけて崩壊していくわけなんで、。

途中何度も日本の当時の徳川幕府に対して、援軍要請もされてます。そのためだけに多くの、政治家と言うか知識人と言うか、指導者たちが日本へ行ってきて「なんとか明を一緒に復活させよう」って言うか、「ジュルチンたちをやっつけよう」みたいな話をして、で帰ってってーのが、ずっと繰り返されているわけです。一般には鎖国とかっていうことで、明のその辺の交渉の様子とかっていうのは、あんまり知らないかなと思うんだけど。実際にはかなり頻繁に日本にやってきて援軍要請しているわけです

日本は当時、戦国時代終わったばっかりなので、非常に強大な軍事力を持っているって言う事で。明はそれを当てにしてるわけですが。秀吉が失敗してるのを知ってるからか、それには断り続けるわけです。その代わりと言ってはなんですが、逃げてくる人たちを大量に受け入れることを選んでるわけですね。

明の難民ですが、ここでやってくるのがあのインゲン豆で有名な隠元禅師であったり、朱舜水とかですね。知識人指導者達なんですね。最終的に明は滅んでしまいまして、清帝国が成立するわけですが。 当然ながら、明の指導者達が大量には周辺国に亡命していくわけです。中でも日本は力がありましたから。

しかも戦国時代っていうのは結局、戦争ばっかりやっていてあまり文化的じゃない。江戸時代になって国内の戦いはなくなっていますので、色々復興していくわけですね。城下町のまちづくりはですねかなりが華僑たちに担われてきたっていうふうに考えられると思います。

そして知識人にについては各大名が家庭教師と言うか、藩のお抱え知識人にします。ほとんどの大名はそういう風にして藩に知識人を輸入してたんですね。それまでは戦争しかしてないんで、戦争に関係のない学問とかの人達っていないわけですよ。だから渡りに船なんですね。競い合ってますから、見栄がありますから、「どこどこの何々家はこんな人をお抱えにしたらしい。じゃ、うちもそれと同等以上の先生をお抱えにしなくては」みたいな感じで次々とお抱えにします。中でも一番有名なのは水戸徳川家朱舜水をお抱えにするわけです

大物知識人なので、本当にあの財力のある水戸徳川家がだからっていう面もあるんだと思うんですが。それと共に水戸徳川家の方では「大日本史」っていう歴史書の編纂事業を始めるわけです。この中心になっていくのが朱舜水なわけです。この大日本史っていうのは明治時代に完成するわけで、なんとですね本当に250年とかかけて編纂されていくわけです。

中国の王朝の場合は王朝が変わると歴史書を編纂するっていうのが、お約束なわけですけれども。江戸幕府はそういうことをする体質ではなかったんですが、水戸徳川家が歴史書の編纂事業やっていくわけですね。当然ながらそこには、朱舜水以下大勢の知識人が集まってくるわけです。その知識人は各藩から派遣されてくるみたいな感じところもあるんですが、よくよく考えてみると、華僑や華僑の子供達である可能性が非常に高いんですよ。朱舜水は中国の言葉でしゃべっていて、その先生に教えを請うわけですから、中国できないと困るわけです。朱舜水が最初から全部日本語喋って、弟子もみんな日本人で、日本語で全部やったって考えるのは、ちょっとあまりにも明の文明というのをバカにしすぎです。先進的な文明でもった明の先生に教わるんだから、最初に日本人の方が中国語を勉強しなきゃならない。できれば中国語が分かる人がいいっていうことで、当然ながらそれは藩班の家庭教師が中国語を教えつつやる。でもなかなかそれだけで追いつかないのでその家庭教師に「お前ちょっと水戸行ってこいよ」っていう風になりがちですよね。そんなもんで初期水戸学って日本人が本当にやってたのかって、結構はてなマーク付きまくるんですよ 。

各藩のお抱えになった家庭教師たちが、日本名をもらったり、養子になったり、日本人の奥さんもらったりして、その子供達は当然あの知識人の子は知識人ということになるんで、水戸学系の知識人っていうのは、要するにみんな華僑がルーツっていうことになってくるわけですね。

そういう華僑の知識人が水戸に集まる。で水戸では歴史書の編纂事業が始まってくる。そういう時期に、実は中華の一番文明の高い人々が日本にやってきたってことを踏まえて、「実はもはや中華というのは大陸にはないんだ。日本こそが中華なんだ。」ってね。中華を日本に置き換える考え方が出来てくる。水戸学では、儒学軍学の大家山鹿素行が1669年に著わした尊王思想の歴史書「中朝事実」に書いてある。

「日本はこれから中華つまり文明の中心地になっていくんだ」、と。あとはまたの機会にしますが、中華思想をまるごと日本に持ってきて皇国史観を作り上げていく。そこから大日本帝国は始まってくるわけです。
今日はこの辺で。
では。