Hindy Quest

はじめてのたたかい

2009-01-01から1年間の記事一覧

黄色人種と肌色の話

私には「人種」という概念がよく理解できない。「黒人」だとか「白人」だとかが身のまわりにでてきて、「われわれは黄色人種」だとかいう奴がでてくる。肌の色をそのように認識するのには違和感がある。古来中国では四方に赤青黒白を配し、中央を黄色とした…

信仰と社会変動

クシャーン朝あたりの政治的・社会的変動抜きに大乗仏教の成立を語るのは無理がある。社会変動が信仰を試みるのはどのような信仰でも同じことだろう。 大無量寿経と新約聖書とタルムードはいずれも2世紀ごろに大きく統合化・書物化している。それまでは口伝…

仏教の中のユダヤ文化―聖書から見た釈迦の教えと聖徳太子伝説 (ムー・スーパーミステリー・ブックス)作者: 久保有政出版社/メーカー: 学習研究社発売日: 2005/06メディア: 単行本 クリック: 1回この商品を含むブログ (10件) を見る親鸞とキルケゴールから、…

歴史は「べき乗則」で動く――種の絶滅から戦争までを読み解く複雑系科学 (ハヤカワ文庫NF―数理を愉しむシリーズ)作者: マーク・ブキャナン,Mark Buchanan,水谷淳出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2009/08/25メディア: 文庫購入: 28人 クリック: 196回この商…

宗教戦争が日本語の思想を鍛錬していた時代

不干斎ハビアン―神も仏も棄てた宗教者 (新潮選書)作者: 釈徹宗出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2009/01メディア: 単行本購入: 5人 クリック: 18回この商品を含むブログ (28件) を見るこの本、今年のベストバイになりそうだ。 戦国時代が日本の宗教戦争期だっ…

小選挙区制度

サンプロで、衆議院選挙の分析をやっていた。無党派層が最後の一週間に民主党に流れ込む動きがみられたそうだ。 その時点では民主党の優勢と政権交代が確実な情勢は報道されていたから、「結果を明白にしよう」というように動いたようだ。思えば、前回もそん…

選挙結果

事前に予測がかなり正確にでていたので、驚くところはすくない。 公明党が小選挙区で全敗したのはおどろいたが。ぜひ、詳細を知りたい。 中選挙区時代の常識をひきずっている人がまだまだ多いなか、すでに小選挙区では2大選挙協力連合に集約されている。結果…

とてつもない希望

無量寿教の四十八願という、とてつもないスケールの願い。宇宙的なSFとでもいうべき、救済と希望のきらめくファンタジー。それが、浄土というものらしい。

テクニカルコミュニケーション

情報デザインか、理解を促進するための、図解か、マニュアル作成か。 私は今、テクニカルコミュニケーションの課題の入り口にたっている。 再びかえってきたとも思う。

選挙とは何か

選挙で民主党が勝ちそうだという予測がたっていて、政権交代を折込んだ動きの週になってきた。節目ということなので、時流に流された議論ではなく、考えをはっきりさせておくのが吉。下に書いているのは特別な内容ではないので、念のため。 私は選挙の応援を…

ネットワーク

ネットワークというのは冗長である。 冗長さのコストを超えるメリットがあるから価値がある。 リスクの分散によって、致命的打撃を避ける。 バックアップコピーをもつことで、一部が崩壊しても他がカバーする。 メリットを生かすには崩壊した部分が早く復帰…

前島密は最近の日本史教科書にはでてこないのか

山川出版の日本史Bをパラパラめくってたら前島密が載ってなかった。 大変だあ。破壊者や支配者、抵抗者だけでなく、システムを構築するタイプの英雄も教育には必要でしょう。何で抜けてるんだ?

屋根としての国家、網としての国家、船としての国家。

こういうメタファーはトラウマの反映みたいで、ドキドキする。 網ってのはセーフティネットって言葉を最近よく聞くけど、「天網恢恢、疎にして 漏らさず」は老子だそうで、古い。 「寄らば大樹」の木や傘は屋根と多分同じかな。 船も建築物なので、国家のイ…

ダ・ヴィンチ・コードを超える謎

TVでダ・ヴィンチ・コードをやっていた。 内容は、「イエスの子孫が生きている」という神話を下敷きにした観光サスペンス。 古い家系にまつわる伝説ってのは日本でも皇室や浄土真宗の大谷家にかぎらずいろいろあるわけだけど、御先祖様が「水をワインに変え…

タイの新興宗教タンマガーイについて

ソンクラーンなもんで、タイ関係者のイベントを見つけていってみると、入り口に白い服のタイ人がいて、パンフレットを配っていた。 おおっ、巨大な仏塔を建設中か!で、寄付をつのっているのか。 タイ人向けのタイ語のパンフだけでなく、日本語もあったので…

発想技法

日本で発想法とか情報の扱い方について意識されだしたのは、60年代ぐらいなのか。梅棹忠夫が「知的生産の技術」の技術を書いたのは69年。川喜田二郎のKJ法もその頃。ふたりとも、京都学派の今西錦司門下からでてきていた。 60-70年代は、個別の創造技法・問…