Hindy Quest

はじめてのたたかい

屋根としての国家、網としての国家、船としての国家。

こういうメタファーはトラウマの反映みたいで、ドキドキする。
網ってのはセーフティネットって言葉を最近よく聞くけど、「天網恢恢、疎にして 漏らさず」は老子だそうで、古い。
「寄らば大樹」の木や傘は屋根と多分同じかな。
船も建築物なので、国家のイメージは網系と建築系が二大潮流か。

ダ・ヴィンチ・コードを超える謎

TVでダ・ヴィンチ・コードをやっていた。
内容は、「イエスの子孫が生きている」という神話を下敷きにした観光サスペンス。
古い家系にまつわる伝説ってのは日本でも皇室や浄土真宗の大谷家にかぎらずいろいろあるわけだけど、御先祖様が「水をワインに変えた」なんてアル中患者が考えそうな伝説を背負わされたら嫌だろうなあ。

神話でも伝説でも信じていられる間はいいんだけれど、そういった大きな物語がやぶれたところから実存の格闘は始まる。

実存主義のルーツ=キルケゴールも高名なキリスト教神学者だけど観光サスペンスには出てこないだろうなあ。キルケゴールの思想にはイエスに子孫がいようがいまいが関係ないからね。

私は3回キルケゴールの思想にであっている。
一度目は大学の牧師、二度目は浄土真宗の僧侶、三度目は経営学者として知られるピーター・ドラッカーを通じてだったね。

キリスト教系の大学だったので、牧師から神学者の名前を聞くのは当然だったし、ドラッカーの思想はきちんとよめばキルケゴールの影響がおおきいことはわかるし、西洋の学問は大半が神学がルーツになっているのでともかく、浄土真宗の僧侶は意外だった。

親鸞キルケゴールの共通点がちゃんとわかってきたのは自分の中では最近だもんな。その前から浄土真宗内でもキルケゴールブームとかがあったようす。
まあわかってくれば当たり前のこと。
ついでに長年にわたりキルケゴールの日本語翻訳をやっている人が実は親鸞直系の伝説を背負っている家系であることを知ったのはほんの一週間前。

実存の思想ってそこまで普遍的だったのか。当然といえば本当に当然だが。

タイの新興宗教タンマガーイについて

ソンクラーンなもんで、タイ関係者のイベントを見つけていってみると、入り口に白い服のタイ人がいて、パンフレットを配っていた。


おおっ、巨大な仏塔を建設中か!で、寄付をつのっているのか。
タイ人向けのタイ語のパンフだけでなく、日本語もあったので、もらって後で調べると、タンマガーイだということがわかった。


人から聞いて前から気になっていた名前だけど、これがタイを揺るがす新興宗教タンマガーイか。
タンマガーイの語源を考えてみると、タンマは明らかにダルマ。ダルマカーヤなら法身という訳語が定着している。日本では前は「法身瞑想センター」と名乗っていたのだが、今は「タイ国タンマガーイ寺院」と名乗っている。日本の仏教界となにかひと悶着あったのだろうか。
「法身宗」を名乗れば、面白かったのに。法身寺ってのは実在するのか。


タイで白い服・白い袈裟が急に増えた時期があったのでそれも気になっていた。タンマガーイだったわけだ。
瞑想法以外は別にただの御利益様なので、経済的社会的問題を引き起こすだろうけど、タイ人が自分で解決する問題なので、直接火の粉が降りかかってこなければ全然関係ないんだけど、気になることが二つある。


一つ目は瞑想法。
例の流行の瞑想法については↓にまかせて


マインドフルネスとしての仏教: 極東ブログ


法身瞑想っていったいなんなんだ。そこに何かしら特徴がとないとあれだけ、仏教が定着している国で信者を集められないだろう。トウガラシを食べないようにするのごコツとか。


二つ目はタイ仏教界のタンマガーイへのもてあまし具合。


タイの仏教は国教みたいなものなので、もっと強烈にタンマガーイをつぶすことができるはずなのに、そうはなっていない。


仏教の保護者として国王が親政するタイ王国の理解のキーになりそうではある。

発想技法

日本で発想法とか情報の扱い方について意識されだしたのは、60年代ぐらいなのか。梅棹忠夫が「知的生産の技術」の技術を書いたのは69年。川喜田二郎KJ法もその頃。ふたりとも、京都学派の今西錦司門下からでてきていた。
60-70年代は、個別の創造技法・問題解決技法の揺籃期、やがてそれらはパッケージになっていく。技法は体系的に適用されて意味を持つのだから。
Triz、BSC(バランスト・スコアカード) EA(エンタープライズ・アーキテクチュア)。
昔、松岡正剛が「編集」をキーワードに動いていた。最近は「日本という方法」なんて言っている。西田幾多郎の「絶対矛盾的自己同一」をだしてくるあたり。京都学派の一つのゴールなのか。
技法を層として認識している。

「斎」とハラルフード

豚をつかうことが日常化している中華料理のほとんどはハラルじゃない
ところが、タイでも中華系ベジタリアンレストランでハラルの認証を得ている店が結構ある。
中華街では年に一度ベジタリアンウィークがある。その週だけは肉を一切ださない。
「斎」の旗が舞う。タイ語でキン・ジェーおお、潔斎ってIMEにもはいっている。
なんか感動だな。

文明の衝突と金融中心的世界観

ハンティントンがなくなった。

彼の宗教は知らないが謹んでご冥福を祈りたい。

文明の衝突」という議論は2回ブームになった。
発表後すぐと同時多発テロの直後だ。
最初のブームはまじめなものだったが2回目はギャグだった。
ハンティントンのはじめた議論は大雑把でいい加減な議論だったが、こういうのは議論を投げかけること自体に意味があるので、別に気にしていなかった。フクヤマの「歴史の終わり」ではうまく説明できない地域紛争の多発とかを説明しようという大胆な試みだった。

発表後すぐ、クリントン政権の外交に影響を与えたが、結局政治的にはブレジンスキーに敗れたんだと理解している。

私は、結論部で予想されているイスラム儒教文明が共同でアメリカに襲い掛かってくるイメージがどこからくるのかが気になった。

イスラム系と中華系との対立の解消のためにはウルトラCがたくさん必要だ。

いったいどんなアホな奴があの仲の悪い連中を組ませることが簡単に可能だなんて考えたんだろう?

逆にそれができればアメリカを倒して世界征服が可能かも知れないというのか?

世界征服をたくらむ私は思い余って、イスラムの教義に従い「豚とアルコールを完全に排除した中華料理」を探してマレーシアをさまよった。

気がつくとクアラルンプールの金融街にたどりついていた。かの地では金融機関の世界は三つに分類できる。欧米系とイスラム系と中華系に。

ああ、なんて私はばかなのか。
ハンティントンの背後には金融街が見えるじゃないか。このゲームにはプレーヤーは3人しかいない。

文化だとか宗教だとかはあくまでもハンティントンの議論のかざりにすぎない。

中心的な課題はあくまでも金融や、軍事や資源の問題があるだけなのだ。

知識人の議論もスポンサーの顔色をうかがう。
スポンサーが金融なのか軍需産業なのかエネルギー(石油系・原子力系)産業なのか。

現在、高校1年生です。未成年でも可能な資産運用の方法を教えて… - 人力検索はてな

今から書こうとしていることは、質問の主旨ではないかもしれないけど、お金の相談だけなら経緯を話す必要はない。
高校一年で75年間とかいうのがあまりにもリアルじゃない。経験と知識の不足を

釣りの質問なのか、無防備なのかはわからないけれど、日本の財政なんてとっくに倒産状態なんだし、国家・経済が破綻したら、お金なんて紙くず。
人生観がしっかりしないうちに大金をつかむのは幸福か不幸かはわからない。
とくに自分で稼いだ実感のない金ならなおさらだ。
友達と一緒に高校生活・大学受験・就職活動なんて一生に一度しかできないんだから、この経験をパスするのは覚悟してパスしたほうがいい。
青臭い理想とか人類の未来とかを語るなんてことは、若いうちにやらないと年をとったときにくだらない宗教とかにひっかかる。

いくら資産があっても徹底的に趣味とかで、あそび続けるのは実は凄い才能がいる。
才能があって努力もする奴にはカネがまわってくるので、6億ぐらい持っててもたいしたことはない。
たとえばアフリカあたりの発展途上国に行ってマハラジャ生活をしながら軍隊を持った独立王国をつくるには全然足りないしな。

それより早く仕事につくべきだろう。資産があれば辞めるのはいつでも辞めれるのだから。
本業とか本職というのは本人の存在意義にかかわってくるので、そのうちなしではすまなくなるよ。

また家族との関係も気になる。
実業家だと思われる実父と(でてこなかったけど)実母のことをどうかんがえているのか気になってしまう。

ひとつうらやましいと思うのは「はてな」で相談するというチャンスが君にはある。