呪術としての殺人
厚生省の元幹部が刺殺された事件の呪術性があまりに高かったので、これはこの呪術の檻から出るのは簡単ではないと感じる。バモイドオキ神であれ、オウムであれ、ペットの恨みであれ、封印が解かれてはじめて姿をあらわす。供養するだけの霊力をもっているだろうか。
- 作者: 朝松健
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 2004/07/21
- メディア: 新書
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一休と鬼太郎の違い
二人はともに日本の民話系ヒーローだが、なんか違いがあったかなあ。ちょっと比較してみるか。
?特別な出自の結果、不条理にも不在とされる母親
「ご落胤」と「飴買い幽霊の子供」
?肉体的な力は、非常に低いが、知識と精神的に主人公を圧倒する父親役
「お師匠様」と「目玉親父」
?世間からすこしはなれた異界にある居所
「山寺」と「妖怪ハウス」
?なにかと事件をおこして主人公にからみつく
「将軍様」と「ぬらりひょん」
?主人公のパワーの源
「ヨガ・メディテーション」と「古代種族の霊力」
ちがうようでもあるし、にているようでもある。
民話の中では飴買い幽霊の子供は後に高僧になったそうだ。「一休咄」にはさまざまな高僧の逸話も盛り込まれている。そうなってくるとルーツ的には、もうほとんど「一休=鬼太郎」といっていいのだろう。「一休咄」が出版されたのが元禄年間。どうもこういう日本の妖怪探偵物の原点は江戸時代にあるらしい。主人公のところにはこれでもかこれでもかと事件がもちこまれ、そこに解決をもたらす。集合的無意識の想像力が形を得るには段階を経る必要があるのかもしれない。
p.s.↓には笑わせてもらいました。
http://www.nuyan.com/yomimono/ikkyuu/index.html
アメリカ世界帝国を構想したドラッカー
ドラッカー名著集10 産業人の未来 (ドラッカー名著集―ドラッカー・エターナル・コレクション)
- 作者: P・F・ドラッカー,上田惇生
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
- 発売日: 2008/01/19
- メディア: 単行本
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1941年にドラッカーは帝国という言葉をはっきり使ってアメリカの未来を構想した。「帝国」ってのは否定的な表現だとおもわれがちだが、ドラッカーは、誤解を恐れずに「アメリカよ帝国たれ!」と語っている。
大僧正キルケゴールが深い瞑想の果てに見出した悪魔を全体主義という20世紀最大の黒魔術が召喚する。これと対峙するドラッカーはキルケゴールをキリスト教神学の中に位置づけなおし、世界帝国としてのアメリカとその産業社会を構想し、そして、そこに不可欠なマネジメント概念を整備していく。
なんかめちゃめちゃ呪術大戦だな。
世界経済はもう元に戻らないかもしれない。
連休なので考える時間がイッパイあるが、昨日の常識は今日の非常識であることの確認をすすめていくしかないようだ。
各国の政策はいつのまにか金融社会主義になっている。はやいね。
ドラッカーが企業年金社会主義っていいだしてから30年なんだけどね。なんか公的年金は消費税でまかなうという結論になっているっぽい。てことは、まもなく10%になる。株を買うなら、自社・ライバル・取引先とかだよな。どこの株を買っているかわからないような投資信託っていったい何?
よく分かりもせずに、手をだすことは自殺行為。結果、株式市場による資金調達があまりうまく機能しない。日本は銀行中心でしか金融界を編成できない。M&Aとかも銀行が仲介するわけか。
「ヘッジファンド」の時代も終わった。
5年程して、世帯数が減少し始めると、「家余り」になる。当然、価格は下がる。ということはサラリーマンの平均給与はさがってくる。安い給与でもマンションが買えるとなると、バリバリ働く新モーレツ世代が登場してくるかもしれない。当然、ニート世代に対して反発してくるだろう。