お金には2種類ある!!

 お金には2種類ある。「きれいなお金」と「汚いお金」だ。「きれいなお金」を何千億も稼いだ場合は尊敬され社会的重要な人物とみなされるが「汚いお金」を5円でも稼げば「守銭奴」とののしられ刑務所に入れられる。

 倫理的側面からみるお金については伝統的な対立がある。「お金には2種類ある」の価値2元論と「お金はお金だろう。1種類しかない」の価値1元論の二つの対立である。
 前者の2元論とは「(倫理的に)きれいなお金と汚いお金がある」という思想のことであり、後者の1元論とはは「お金はお金、同じもの」という思想である。
 お金が物理的に違うわけではないので、前者は明らかにフィクションに基づいていて、論理的欠陥があり、信じている人も少数派である。

 後者の中には実は対立する二つの別の価値観が存在している。「お金は全て汚いもの」と「お金は全て良いもの」である。だが、このどちらの思想も論理的に正しく、多数派が信じているにもかかわらす、実際には一人の人格のなかで分裂をおこしていて、一貫していない。現実には理念として確立できない。一貫させようとすると社会に適応できないのだ。

 結局のところ法律をはじめ、社会秩序をつくるうえでは2元論しか採用できないということになる。