トヨタとドラッカー

 トヨタの成功は1950年代ドラッカーの教えをとり入れたことに始まるのだそうだ。それはそのときの伝統的な労使関係についての常識を全く変えるものだった。ドラッカーの「責任ある労働者」の概念にGMの経営陣も労働組合ドラッカーに反対した。経営陣は自分たちの仕事の領域を侵犯されると感じ、組合は余分な仕事を押し付けられると感じたのだ。現代では常識すぎるドラッカーの経営指南だったが。ちょっと変だよね。GMにおいつくためにGMに全く受け入れられなかった施策をトヨタは受け入れたんだから。それは朝鮮戦争の当時の状況が影響しているのだろう。硬直的な労使対立関係のままじゃ、共産党の餌食だもんね。当時のトヨタ労働争議が頻発していたらしい。
 米ソ冷戦の時代だけに(アメリカの大司祭の)ドラッカーの影響が大きかったのはよく分かるが、しかしどうみてもキルケゴールトヨタは関係ないよな。ということはキルケゴールを中心にドラッカーを読み解くのは現代日本ではすでに危険思想なのだろうか。引き続きそんな危険な領域へダイブしてみよう。