ソ連帝国継承戦争としての90年代

 ソ連が崩壊した90年前後からロシアと中国が同盟を結び、アメリカVS反米ユーラシア連合(EU+中国+ロシア)という構造が浮き上がった99〜00年ごろまでの約10年間を帝国崩壊による継承戦争の時期と見ることができる。樹液にたかる虫のように列強がよってたかって帝国の利権を分配したのだ。
 継承戦争で得をした筆頭はもちろんアメリカである。グローバリズムとITブームのおかげで、景気もよかった。EUは東ヨーロッパをとりに行き、中南米やアフリカの旧ソ連系諸国でアメリカと戦った。
中国も東アジア&東南アジアでの発言権を獲得し、日本と対立することがおおくなった。
 副島隆彦によって世間に知れ渡ったネオコンも継承戦争で力を得てきた。
 思いがけない成功者もいた。北朝鮮である。核兵器やミサイルの技術を手に入れた。
 オウム真理教も成功者だった。ロシアで2万人の信者を獲得した。 日本ではNGOや企業は新たな事態に適応ができた場合もあったが、政治面では準備が全くできていなかった。そのためオウムが首都中枢でテロを起こすまで事態が飲み込めなかったようだ。日本人は豊かになっていたのでグローバルな利権闘争に必死にならなかったのだろう。