Hindy Quest

はじめてのたたかい

このネタ帳では、国際政治ものが半分ぐらいあるが、別に、国際情勢を語りたいのではなく、異なる世界観の存在をネタにしようとしている。
ちょっと今日はファンタジーな気分である。
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目を閉じれば、そこは草原、太古より、幾多の大帝国が興り、栄え、そして滅びていった。
ここの主役は騎馬の民。
天下に大号令を発する大ハーンを目指し世界征服の夢に酔う。
草原を駆け抜ける騎馬民族に言い伝えられた格言があった。
中央アジアを制するものはユーラシアを制する。」
ここは世界の要所。東にシナをにらみ、南にインドをうかがう。さらに西に、ペルシアヨーロッパ。
ソビエト帝国が滅び、百年以上にわたり続いてきたアングロサクソン族とロシア族の雌雄を決さんとする戦いは、終わりを告げた。いよいよアングロサクソン中央アジアに乗り込んでくる。
くるぞくるぞくるぞ。
征服した国々を従え、巨大な大帝国がついにユーラシアの大地を征服するために大軍を進めてきた。
人々はささやく。
「もはや刃向かうものはいないのか。」
「異議申し立てをするものはいないのか。」
「新兵器で武装した強力なアングロサクソン族の前に立ち向かう者がいるはずがない。」
「否、あの者を見ろ。」
「バカな、あの者は、何も持ってはいない」
「そうだ、強力な新兵器も、大地を埋め尽くす大軍もありはしない。」
「では、なぜ、あの者はアングロサクソン族をあんなにも震えさせるのか」
「なぜ、圧倒的な力の差があるのにもかかわらず、何度でも立ち上がり帝国軍に打撃をあたえるのか」
わぁぁ、わぁぁ、わぁぁあああ。
どくん、どくん、どくん。
常識のスイッチが外れ、脳が未知のものに出会うとき、アドレナリンが分泌される。
ウサマ=ビン=ラディン、歩くアドレナリン。語呂もいい。