金正日の北朝鮮3

10年ほど前まで北朝鮮ソ連の傀儡国家・衛星国家と呼ばれていた。全世界で知らない人のいないほど恐れられていたソ連。それが北朝鮮の親玉だった。北朝鮮は実質的に、ソ連軍によって建国されたのだった。

だがソ連の最高権力者スターリンは、コリアンを全く信用していなかった。1937年、極東コリアンの中央アジアへの強制移住を行う。スターリンは、コリアンが日本のスパイ(手先)だと判断したのだった。1945年、ソ連軍は、北朝鮮を占領後、日本軍が残したさまざまなインフラ(発電機)などを持ち帰り、米を供出させた。その結果北朝鮮では飢餓がひろがったようだ。つまりスターリンソ連にとっては日本人とコリアンの区別は存在しておらず、日本の一部を占領したという認識でしかなかった。中華人民共和国が成立するまでの国共内戦においてもスターリンは国民党と日本の連合を恐れて、国民党との関係を重視し、中国共産党の解体を望んでいた。朝鮮戦争の時も、スターリンは日本軍の侵攻を警戒していた。これらのことから浮かび上がってくるのは、スターリンの東アジア人に対する、偏見と無理解、そして恐怖感の大きさだ。その結果、スターリンは極端で一見不可解な行動に出てきた。

ロシア帝国そして、その後を継いだソ連のような多民族国家では、常に軍隊の反乱が怖い。反乱は直ちに国家の分断、そして交通路の遮断、経済の混乱をもたらす。多民族混成のソ連軍を監視するのがKGBの主な役割である。アメリカのCIAと謀略戦を行ってきたのは、あくまでも副次的な役割である。

そのような状況では当然ながら金日成は何よりもKGBによる徹底した監視のなかでスターリンの傀儡として、北朝鮮にやってきたはずだ。「金日成はいつ裏切って日本と内通するかわからない」とスターリンは、思っていたはずだ。
では金日成はどうやってスターリンに取り入ったのだろう?
そして息子の金日正はどうやって、恐ろしいKGBの裏をかいて核やミサイルの技術をロシアから盗み取ったのだろう?
ほ う ら だ ん だ ん わ か ら な い こ と だ ら け に な っ て き た 。
わからないことが多いと不安になるが、「何がわからないのか」がわかっているだけでもめっけもんだ。そうだ!!「帝国」とか「多民族国家」っていうのがわからないんだ。