ブログを長期継続している人は意外と多い
本当に一年ぶりに記事を書いている。
きっかけは、iPodTouchでRSSリーダーをダウンロードしてみて、ふと思い立ち、Googleリーダーの整理をやったこと。
何年も放置していたので数百のRSSを確認すると、意外にもブログを継続している人が多いのに驚いた。
完全にブログから足を洗った人、Twitterに活動を移した人、この世を去った人もいた。しかし、Twitterが一般的になる前からブログを書いている人の大半が継続中なのには驚いた。
それもその人のライフワークともいうべきテーマを維持して書き続けている人が多いのだ。
初期の頃を読んでいるケースが多いので、内容の変化も面白かった。
最初のうちは色々なネタを試しているうちに、今ではテーマをみつけてずんずんふみこんでいっている。「この人、何者?」みたいな感じになっている。
そういったブログを私が好んで購読していたのかとも思うが、感慨深い。
FacebookやTwitterもあるが、ブログは長い文章を書くのに適している。
長らく長文を書いていなかったので、この数年、気になっていたことを、久しぶりにまとめ書きしてみようと思う。
アメリカとは何か
前にも書いたが、ファウンデーションシリーズは「ローマ帝国衰亡史」をモデルにしたのではなく、アシモフはギボンの続きを書こうとしただけだ。
ターミナスの独立がアメリカ独立の物語であることは誰でもわかるし、ミュールがヒトラーを、
生き残った帝国はロシア帝国をあらわしていることはあきらかだ。
ファウンデーションが、かかれたのは第二次大戦後すぐ、アメリカが世界帝国となって、ソ連と対立していく時代に、その世界の裏面の構造を密に伝えている。
そもそもイスラエルの件があるから歴史書として直接的な書き方をするのは不可能だったろうし、SFとして書くしかない。
1453年以降も西ヨーロッパ人はローマ帝国の滅亡を理解していなかった。
理解していたのは旧ローマ帝国の亡命知識人たちだけだったろう。かれらこそ近代文明のファウンデーションだった。
辺境をもとめてさまよい、やがてアメリカにたどりつく。アメリカはローマ帝国を強烈に意識している。
ファウンデーションとアメリカ史をセットで読めば世界帝国アメリカの秘密がいろいろとわかってくる。
ならばハリセルダンのモデルが誰だったかが問題になるが、これがノストラダムスだというのが第二の論点。
アシモフが、ノストラダムスの計画の真の意味をどの程度理解していたのか。
ファウンデーションシリース初期3部作が衰亡史以降の400年の近代史をなぞっていることをある程度は意識していたとおもわれる。
冷戦終了とともにアシモフはファウンデーションシリーズの続きを書きはじめる。
冷戦構造をローマ帝国史観のもとに描いていたのだから当然だ。
中身はローマ帝国の継承者として勝ち残ったアメリカの悩みが書かれている。
文明の継承者というのは大変である。
そうなると日本人としてはローマ帝国と中華帝国との2000年越しの対決はどうなんだとおもうが、これは田中芳樹なんだろうな。
あっちからもこっちからも辺境な立地で、妥協的な立憲君主制で運営されているジャパン藩。
文明はウイルス性の病気の一種かも知れないということに自覚的に生きることって可能なのか。
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21世紀最初の10年戦争が終わった。90年代後半に顕著になってきたヨーロッパ対アメリカの構図を解消するために、イスラムを共通の敵としてでっちあげるというのがスタートだったが、構図が完全にかわったので、もはやびんらでぃんも必要ないし、イギリス王室も新しいメンバーが加わり、リズもアイルランド訪問だ。
終結の原因は
- ヨーロッパ内の南北対立がでてきたため、EUが一体となってアメリカと対抗することが困難になった。
つまり共通の敵を用意しておく必要がなくなった。
- 中東情勢の根本的変化。
の二つだが、
アメリカに余裕もなくなっている。
本来の戦争目的のはずの中央アジアの軍事バランスが分からない。いざとなれば中露で組んでアメリカを排除したりするので、上がりはなかったということか。
さっそくIMFの専務理事が逮捕されているが、大西洋の亀裂にはならない。
次世代の権力構造への移行
トフラーのパワーシフト。新たな主役たちの動きが活発になった。関西広域連合なんてのも成立するし。流出もネットへの反発も発狂寸前。反発が逆に技術開発の最後のスイッチを押す。誰もが、自分たちのマイナーな世界で生きていく。金融システムもやばい。まあそれにあわせて生きるしかないわな。