宗教戦争が日本語の思想を鍛錬していた時代
- 作者: 釈徹宗
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2009/01
- メディア: 単行本
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戦国時代が日本の宗教戦争期だったのは、私にとって定説だが、世間では「日本には宗教戦争なんてなかった」ということをどうも信じたいらしい。まあ、それもいいだろう。
ともかく宗教戦争があって、はじめて鍛えられる類の思想というものがある。
もう一度宗教戦争をやるのは辛いので、過去の宗教戦争から思想を汲み取れると良い。
一人の思想家の遍歴を追った内容だけど、追う側の著者もユニークな思想家である。
又、この本がきっかけになって内田樹と中沢新一の対談が初めて実現したりと面白いことがおこっている。
思想のパンドラの箱が開いたんだろうか。