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読書の秋2

松永文書を、オウム以前のあたりまで読んだ。

やはり才能のある人だ。文才に疑いはない。
しかし、世の中には、馬鹿には通用しない罠というものがあって、
優秀であるがゆえ、罠にはまる。

才能のありあまる松永氏と比較するのは、アレだが、
私と松永氏との間にはいくつか共通点がある。
世代、出身地域、読書経歴なんかだが、
読んでいて、やはり何か違和感がある。

あのころ「宗教に何かある」というような感じをもっていた。そういう若者は大勢いたように思う。京大へ通う次世代エリートがそこに引き寄せられるのは必然だろう。

松永氏の場合は、心の傷が、ある種の分野(とりあえず「経済」とでもしておく)に対する拒否感につながっているのだが。
もともと粒が小さい人ならほとんど問題ないが、優秀であるために、能力の高い分野が高すぎて、極端にバランスが悪くなってしまう。

このようなアンバランスと出家主義の組み合わせは最悪だ。もとから優秀なのだから、問題の重要さに目覚めた後の学習の伸びは本来すごいはずだ。ところが出家主義はそれをスポイルする。

最初、読み始める前は中沢新一と比較するものだと決め付けて、世代論みたいな展開かと思っていたんだが、
書いていて
村上龍松永英明とはどーなんだって感じがした。しかし、私は村上龍を十分知らないので書ききれない。
とりあえず松永氏が
どんな小説を書くのか、よんでみたい。