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たまにはガンダム論

 サンライズのアニメは折に触れて、「ああ、アニメも面白いな」とか思わせてくれる。20代の頃はテレビを見ていないので、この数年、いろいろ昔を思い出しながら、あまりに進化した現代の映像を分析してみたりするのだが、そのセンスに驚かされたのが、数年前のガンダムSEEDだった。
 ガンダムSEEDはロボットアニメながら「血が混じるところにモンスターが生まれる」というフランケンシュタイン以来の怪奇映画の構造を持っていた。遺伝子操作がフランケンシュタインをつくりだすという話。そして登場人物が次々と惨殺されていって・・・・まあ、「13日の金曜日」の変形みたいなストーリーだったね。クルーゼというモンスターのキャラクター造形も見事だったし、伏線もしっかりしていた。
 もともとのガンダム(いわゆるファースト)は最初からシリーズ化なんか考えられていなかったので、ゼータガンダムという続編は、設定が見事に破綻していた。キャラクターの性格や役割はかぶりまくっていたし。描きたいことが何なのかよくわからなかった。特に問題はニュータイプという概念だった。でもゼータで、ガンダムはシリーズになったんだよな。そのあとどう続いていったのか知らないが。ガンダムシリーズをとおしてどうやら人は進化しなかったらしい。ま、そりゃそうだろう。
 大河ドラマって登場人物がたくさんでてくりゃいいってもんじゃない。「戦国時代もの」とかなら、流れをみんなしっているので、時代背景(明智光秀の三日天下とか)の説明なんかなくてもオッケーなんだけど、未来世界でそれをやってもストーリについていけないでしょ。ゼータは未来の戦国時代を無理やり描いちゃったんだよな。で、やっぱり無理だった。一向一揆は教科書に載っててもティターンズエウーゴは誰もしらない。一向一揆が本当はどんなものかはほとんど知らないんだけどさ。
 その点、SEEDでは設定はこなれていた。まあ、20年以上もあるんだから、分析が進んでいるはずで、テーマもわかりやすく提示されている。絵柄だけは流行なんだろうけど、見るのがつらいが・・、もともと絵柄にはこだわりが少ないので青木雄二の絵でガンダムをやってくれても別にかまわない。すげえ面白そう。
 でDestinyなわけだが、気がつくとアークエンジェルは2大勢力から追われる存在となっている。
 今更だけど、「混乱ー>失われた秩序の回復へ向けた強い意思・野心の登場ー>当然ながら強い意思ほど強く衝突するー>さらなる混乱」が繰り返されるのが戦国時代。 Destinyでは「未来の戦国時代」と一言でまとめずに、悪循環の構造を丁寧に描いている。戦国時代化しつつある現代の世界情勢を暗に語っているのだろうけど。ええ、戦国時代というのは過去の知識を封印できるまで続きます。もちろん。そのためには外宇宙からでも何かやってきてもらわないとね。そういえば、エビデンス・ワンってどうなったんだろう。その辺、バルトフェルド氏に解説お願いします。リアル・ワールドではシューメーカー彗星ですかね。
 ああ、そうだ、木星だ。無意識の中での木星の重要性を分析しなきゃ。現代の惑星科学者も、木星の重要性に気がつきつつある。ゼータではパプテマス=シロッコ木星出身だったっけ。12年でラッキーが回ってくる。さよならジュピター