Hindy Quest

はじめてのたたかい

まとめサイト論

 まとめサイトについて考えている。今は検索サイト、ブログ、ニュースサイト、クリッピングサイト、書評サイトというような種類のサイトについてはスタイルがはっきりしてきた。見えやすい。企業や業界がはっきりしている場合もそうだ。そういう場合は自動化が進んでいる。
 webも技術中心から脱却して成熟してきたわけだ。でもまだ、私の求めるまとめサイトのスタイルは明確に見えていない。まとめサイト作りは構想も含めてかなりの労力を費やすことになる。しかしまとめサイトの内容は大勢で共有される知識・サービスなので可能なかぎり自動化されているべきだろう。SPAMの逆なわけだ。
 やはり多くのブログ*1である程度以上関心が高まったテーマについては半自動的にまとめサイトがリリースされ、それがアドバタイズ*2されていくようであってほしい。

 その辺りで考えていることはセマンティックウェブと似たような問題意識ではあるんだが、セマンティックウェブにはおおきな問題がある。

「単一できれいな世界」を指向する技術は多いが,実に実現が難しく,普及に至っていないものが多い.しかし,ネットワーク科学の研究をしてみると,実は実世界の複雑な挙動や,生物の知的と思われる動作は,ヘテロな個体から成るネットワークにおける相互作用が生み出すことが多いことがわかる.技術者としてきれいな技術を志向する気持ちはわかるが,「複雑できれいな技術」ではなく,単純な技術が生み出す複雑な相互作用をめざすべきではないか?

 もはや複雑な仕様は頭に入りませんから。残念。大風呂敷は大きすぎると役にたたない。現状の具体的な分析が弱いままの新規技術提案にそれだけの努力もできない。とりあえず今あるものからはじめたい。

機械が人間を理解するべきだとか言ってる人が沢山いるわけですが、対話というのは文字通り対話であって、一方的には成り立たないのですよ。機械に人間を理解して欲しかったら、人間も機械を理解してやらなければならないのです。

激しく同意。理論だけえらそーに唱えるやつらはゴミ。最後に問題を解決する技術者を馬鹿にしていると、そのうち「はてな」が世界を支配するぞ。
 理想の「まとめサイトオートメーション」は「はてな」が先鋭的にやっていることの延長線上にあるはず。
 思うに、「まとめサイト」がつくられる時点では物事はまだ「まとまっていない」んだよな。セマンティクスが不鮮明で、情報のエントロピーは高まる気配を見せてさえいる。だから重要なのは情報にむかっていく「関心」とか「気配」の動きをとることだ。そこで今動いている技術のどこに目をつけるかだ。
 2ちゃんねるで「祭り」になってまとめサイトがつくられるようになったとしても現状では出発点はブログにおくしかないだろう。「”祭り”監視システム」なんてのもありそうだが、それは2ちゃんねるにまかせる。

エントリはダメダメでも、トラバと合わせた総合的によい情報ハブ化

でいいと思う。*3それを進めて、

新しいRSSリーダーの方向

に期待するしかない。上のエントリに出ているが、最近ブログ本
自分で作る blog ツール
を出版したばかりのid:ishinaoさんの trackback追跡がやはり凄い。議論まとめがいきなり自動的にできる。「言葉交差点」の提案の頃から随分たつけど、実に尊敬すべき開発力。

 そうかこれと「はてなブックマーク」や「はてなキーワード」等を連携を考えればいいのか。すこし、イメージが見えてきたぞ。

*1:アルファブロガーを巻き込んで

*2:注目のエントリーに載るとか

*3:このためにid:finalventは確信犯的にクソエントリーも書いている。「極東ブログを書ける人がなんで」ってのはここに理由があった。個人的には毎日やっているところが一番偉いとおもう。