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ネットの中より頭の中

 ライブドアとフジの騒動で、インターネットとテレビの関係が議論されている。「ネットはテレビを殺す」とか刺激的な言葉が飛び交って面白いが、問題は技術でもメディアでもないだろう。それは何か背後でおこっている現象の結果の一つにすぎない。
 ラジオが実はインターネットと相性の良いメディアであることはid:Kanemori:20050216で書いたので、今日は別の話題。
テレビがネットより有利だとされるているのが大規模に情報を流す場合だ。
確かに1000万件も一気に一箇所にアクセスが集中すれば、ネットでは対応できない。
大規模に情報を流す代表的なケース「地震」の場合。地震情報のソースは気象庁だ。気象庁からテレビ局を通じて送信することで、国民に情報を流している。気象庁ではネットでも情報を公開しているが、大きな地震がおこるとすぐにつながりにくくなる。
 やはりテレビはまだまだメディアの王様の座をネットごときに明け渡すわけではないように見える。
 そこでちょっと待ったをしよう。下のサイトを見てほしい。http://www11.plala.or.jp/taknet/p2pquake/
 このサイトでは地震時におけるアクセス集中の問題に取り組んでいる。
 気象庁の情報は全国各地におかれた地震計からのデータの集約だ。インターネットにそもそも地震計がつながっているなら、一旦気象庁に集約しなくても直接情報を必要とする人のところへとどける方が速い。現在はパソコンを使って実験をおこなっているが、将来的にはパソコンである必要などない。
 パソコンやネットの周辺機器メーカーがネット直結型の「地震計兼地震警報機」のようなものを発売すれば、自治体や多くの企業がすぐに買うだろう。今の技術で十分開発出来る商品なんだし。
 こういうことは一例にすぎない。
これは情報の流れるルートをどう作るかというテーマ。単なる分散ではない、既存メディアとは異なる独自の情報ルートを作ろうとする動きだ。
そして技術ではなく認識の問題だ。
「中央集中型」の情報流通モデルに頭が慣れすぎて、すでにバイパスを作ることが可能になっていることに気がつかなくなっている人々がいる。本当に必要な情報については、必要だと思う人たちが自分たちで情報の流れる回路を作っていく動きがどんどん顕在化しているというのに。ラジオの重要性も、気がつかなければ、それまでのこと。