ブレジンスキー

ブレジンスキーの「地政学で世界を読む」を読んでいる。原題が"The Grand Chessboard"ですが、別にチェスの戦術とかが書いてあるわけではない。アメリカの視点から世界秩序をどのように考えるかが書いてある。ブレジンスキーの思考はチェスに淫して影響を受けてはいない。だが、理論構成の語り方には、チェス文化を利用している。となると、ブレジンスキー中央アジアブラックホールと呼んでいるが、ブラックホール天文学上の神秘的な物体だとだけ思うわけにはいかない。ホールは実際にはチェス用語でもあり、将棋でいう「キズ」にあたる。セキュリティ・ホールの場合と同じで、「ソ連の崩壊によって、不安定化する中央アジアを押さえなければ、世界秩序があぶないんだぞお」という恐怖感をかきたてる用語の使い方だと思う。ポーランドから亡命してきた難民のブレジンスキーはやっぱりアングロサクソンに取り入るのがうまいっすね。中央アジアの専門家のライス女史が補佐官になれたのは、ブレジンスキーの影響でもあるのか。映画「インディペンデンスデイ」ではアングロサクソンの大統領をユダヤ人と黒人が助けてエイリアンと戦う設定だっけか。