「ヴァンパイヤー戦争」の解説を読む。

 本屋で今日は小説を買うぞおって決めてうろうろしていたら、目に留まった。えっ、これって、あの、あれですか。ああ、本当だ。本物だ。同じタイトルの、別の作者ってわけじゃないんだ。そうかあ、、、、。
 このネタ帳をのぞきに来ている人のうち、ヴァンパイヤー戦争をサーチエンジンで検索してくる割合が高いのには気がついていた。20年前に書かれた本で、2度ほど再刊していると思ったが、移り変わりの激しい時代に、変だなと思ったらなんと先月再刊されていたんだ。
ヴァンパイヤー戦争〈1〉吸血神ヴァーオゥの復活 (講談社文庫) 
 繰り返し読んで内容はよく覚えているのでほとんど読み返す気はないのに、解説を同世代の評論家が書いているのを見て、買ってしまった。実は誰でもいいから解説が読みたかったんだよ。解説を書いている笹川吉晴って誰?へえーホラー評論家なんだ。メディア体験がめっちゃ近いので話が分かりやすい。「帰ってきたウルトラマン」から始めるかあ。笹川吉晴氏の解説は11巻まで続くのかな?とりあえずすでに異例の長さ。
 ヴァンパイアアン・ライスや、テーブルトークRPGなんかの伝奇SFとも共振的につながっているだろうけど、このネタ帳ではエイリアン史観との関係が重要なんだ。「神々の指紋」とか「X-ファイル」とかって流行ったね。 おもいだすよなあ。一人で遠くの大学に行って、気がつくと俺もすっかりインプラントされてエイリアンから電波で指令が届くようになっていた。アメリカの医者もひどいよな。いくら健康保険で稼げないからって祈祷師とかエクソシストの商売をとっちゃいかんよ。頭が爆発しかかってくらくらになった俺はエクソシストと医者の客引きを振り切って、邪悪なエイリアンの卵を胎内から取り除くために、宇宙から届く善玉エイリアンのメッセージを拾いに出かけた。
 でたああ、「超伝奇ヴァイオレンス」!!そうそう、あの頃はそういうキャッチコピーがあふれてたんだ。火付け役は角川ノベルズね。読み倒したよ。なんてったって俺は角川オカルト専門学校卒業だから。栗本慎一郎との対談「血と交換」だって読んでるもんで。ウイルスとかバクテリアとか(お、赤潮発生だって)が見えているので現代ではバイオハザードあたりまでいっちゃいますか。そうそうなんと善玉エイリアンのメッセージは宇宙からやってくるウイルスに埋め込まれていたんだ。
 なんといっても凄いのは野獣の爆弾テロリストの主人公が最後にはきちんと伝統的な「聖なる結婚」というイメージに帰着するんだ。本当に凄い。どんなトリックのミステリよりすごい。この小説がなければいまごろ俺も刑務所だね。
 そうそう思い出したよ本編の11巻ラストシーン。読んでて最後の一行でブッ飛んだ。げ、この話の真の主役はウイルスかい。人間は寄生されているだけの踊らされている存在だったんだ。それを最後の一行で誌的に表現しちゃうんだから。やっぱ俺のバイブルだ。