私の民族的・宗教的バックグラウンド

 私が育ったのは200家族が共同生活をしている四角い楼閣だった。楼閣の中でよく遊んだものだ。まだ、とても幼かった私は祖母に菩薩の儀礼につれていってもらい、そこで、聖牛の踊りを見た。世の中ではたちの悪い精霊が人々を困らせているので私は悪霊と闘う運命にあることを感じていた。とはいえ私はまだ子供、祭りの時に食べる異国の料理がとても楽しみだった。近くに華僑の町があり、祖母はよく、そこへ買い物にでかけた。十歳になった頃、密教の大寺院に連れて行かれた。大寺院は巡礼道の先の深い山奥にあり、たくさんの修行者がいた。お坊様の教えを聞き、伝統的なベジタリアンフードを食べた。その山には1200年を生きている行者がいるそうだ。12歳になったとき、この世には究極の経典があることを知った。もし悩んだら、その時は究極の経典を開けばいいのだ。
やがて私は、世の中にはいろいろな宗教や民族がすんでいることをしり、科学や近代的な知識を身につけた。
だが、今も、巡礼道沿いに住み、行者の水を飲んでいる。