天才ハッカーの暇

47氏というコードネームで呼ばれる天才ハッカーが開発したWinnyは世界的にも最先端のファイル共有ソフトウエアだった。わずか500Kバイトのプログラムだが、破壊力は抜群だった。Freenetを参考にしながらも、著しい高速化を成し遂げていた。誰にでも使いやすい、Winnyはあっというまに不正コピーの標準ソフトとなっていった。
UNIX,Windows,Macのいずれも苦もなく使いこなせる(スパコンを使ったり、OSを書いたりもできるようだった。)無敵のハッカー。そんな奴が日本にいるのか。
いつしか伝説に尾ひれはひれがつき、現実の人物とは思えないようになっていた。
著作権幇助の容疑で47氏が逮捕されて始めて、業界では超有名なプログラマーであることがわかった。ゲームプログラマーが教えを請うような3Dと物理シミュレーションの天才だった。そのプログラミング能力を買われて東大の大学院の助手になっていた。あちこちから引っ張りだこで、とてつもなく忙しいはずの彼が、「暇つぶし」にWinnyを開発していたなんて、、、、、、きっと、仕事の合間や移動の際の30分とかの開き時間のことなんだろうな、彼にとっての「暇」ってのは。スピード社会に過剰に適応してしまった人類ってことか。