キャシャーン感想ーその2ミステリ編

 まず、最初に前回の感想を書いた後、いろんな人の感想を読んで気になった点を書いておく。というのも(感想を映画公開初日に書いたため)サーチエンジンから飛んでくる人が急に増えたのだ。このネタ帳は基本的に万人受けをねらっておらず限られた人向けの記事しか書いていない。こういったネタ帳の特殊性を知らずに読まれるケースを考えた書き方にはなっていなかったのだ。
そもそもキャシャーンは万人受けではない。元アニメをしっている人は「どれだけ設定が変わってもキャシャーンなんだから当然そうだろう。」と思うだろうし、30年前のマニアックなアニメをリメイクするという状況から普通に推察できると思う。だから「傑作」と書くより「衝撃の問題作!!!」と書いたほうがよかった。もちろん我がヒンディクエストの文脈では「傑作」なんだが。
 「元アニメの設定を変えるな!」っていう原作原理主義者や、映画を見てもないのに「つまらない」とか書いているヒネクレ者の感想をまじめに読む人は少ないだろうから、やはりちゃんと見て本質的だなと思った批判に答えてみたい。
 監督が新人であるために思い入れが強すぎる部分は確かにある。でもこれを否定すると新しい映画監督はデビューできなくなってしまうのでどうしようもないことだと思う。
 問題は「ガンダム」な部分だ。時代の風潮を反映した安易な「反戦」表現に対する批判がある。これは別の角度から見ることで違った見え方になると思う。なぜかというと実は「CASSHERN」はミステリでもあるからだ。まだ見ていない人にネタバレになってもいけないので細かくは書けないが、殺人事件も探偵もでてこないが当然これは「映像のミステリ」だ。徹底的に手を入れた映像を駆使することで逆に「映像のフィクション性」を暴いていく。それによって現代社会の抱える様々な問題を告発する構成になっている。「ガンダム」は単に「戦争映画」だったのではない。「ファンタジーでありながら社会派ミステリー」という部分がやっぱりガンダムっぽく感じるのだ。