金正日の北朝鮮2

北朝鮮が理解しにくいのは、なんでだろう。金正日の顔はなじみやすいんだが。何かにつけて頭にくるのは、なんでだろう。
とにかく、なにもかもわけのわからない国なら、こちら側も理解しようとする心が全く動かないので、最初から気にならないものだ。
だが、非常に気になる。当然だ。核兵器をもってにらんでいるからだ。着々と開発を進めている。北朝鮮とイランとの協力関係もそうだ。アメリカは確かに「悪の枢軸」とレッテルを貼っているが、核兵器の開発なんていうのは、関係の深い国同士でも協力しにくいものだ。歴史・伝統・文化・言語において全く共通点のない両国が仲良く協力しあってプロジェクトを進めているなんて、人類もやればできるもんだなあと、、、おっとっと違う違う。
これが、「ブッシュを呪い殺す儀式」とかをやっていれば、バカにされはしても、誰もわざわざ理解してやろうと思わないし、ストレスをためることもない。ただでさえ暑苦しい夏にうざったいのは金正日の髪型のせいだけではあるまい。つまり、わかりやすい部分が、きわめてわかりやすい。マネーのない国が金のために覚せい剤や偽札を作って売る。実にわかりやすい。そして、そこからわかることは金正日は非常に優秀な能力をもつ指導者だということだ。戦争が迫っている現在だからこそ、金正日の優秀さを確認しておく必要がある。敵を侮ると勝てるものも勝てなくなる。

北朝鮮は、非常に合理的に行動している「わかりやすい部分」と「わかりにくい部分」にわかれていて、二つのギャップが大きいので結局、こっちがストレスをためてしまうのだ。怒ったり、ストレスをためたって損なだけだが、なまじっかわかりやすい部分があるだけにたちがわるい。

前置きはこのぐらいにして、7・21付けの前項を解説する。
金正日の幼い頃の愛称がアレキサンドル。英語圏でいうところのアレックスである。もちろん歴史上の人物のアレキサンダーのことである。ロシア帝国にもその名前をもつ皇帝がいた。これは、ギリシア文明の継承者を意味する名乗りである1000年にわたりロシア人はアレキサンダーの帝国とギリシア文明を継承しようとしてきた。金正日はそのロシア文化の中で生まれてきた。だから金正日は(DNA的にどうあれ)コリアンとはいえない。コリアンの文化と別の文化的出自を持つ。
金正日はコリアンではない。コリアン系ロシア人である。「三つ子の魂百まで」というように、幼少時の経験はその後の人生に大きく影響する。アメリカに移民した日系人は、2世はジムとかジョンとかいう名前にして、日本語が話せない場合が多い。同化しようとする力はすごいのだ。金正日はコリアンではない。だからわれわれはすでに金正日にうまくだまされている。金正日北朝鮮人だと思い込むのは、すでに金正日のマインドコントロールに引っかかっている。そのほうが都合がいいのだろう。そもそもソ連共産党で民族問題を担当していたスターリンは、権力を掌握した後、ソ連軍大尉の金日成を傀儡として北に派遣してきた。ここでは深く追求しないが、「スターリンソ連・ロシアの民族問題」というテーマでいずれこのネタ帳に書かれるだろう。

北朝鮮についての専門家をいくら養成してもダメだということがここまででわかるはずだ。ロシアについて、東北アジアについて、深い理解がないと北朝鮮は理解できないだろう。

(続く)