将棋と生物学

この一年ぐらい、将棋をマメに指してきた。
夜中にYahoo! ゲームで指すのだ。
最初はいろいろと「戦法」を覚えるのだが、戦法と戦法との間には、相性があって、別に「最強の戦法」なんてのはないことがすぐに分かる。プロは「戦型」という言葉をつかっている。「戦型」とは、双方の戦法の組み合わせのことだ。片方の有利が確定している戦型は、もはやプロは指さない。だから将棋のプロが研究しているのは、「(今のところ)双方が互角になる戦型」だけだ。もちろん、どちらかが有利だという結論が出れば、その戦型は、指されなくなっていき、別の戦型が研究されていく。
「戦法」と「戦型」っていう言葉の意味が、クリアーになったことで、定跡が頭に入るようになった。定跡が進化・分化していく系統樹が見えるようになってきた。「戦型」は、まるで生物の「種」のようだ。「棋譜」は「個体」に相当するのだろう。

将棋に5年程前、ビッグ・バンが起こった。「中座飛車革命」によって、無数の亜種を産み出し、「矢倉」などの戦型を駆逐していった。革命はまだ進行中だ。